観光シーズン突入

 な、わけでして、連日本業に勤しんでいろんなところに言っているのですが。
 こういう「観光」仕事をしていてなんなんですが、お寺というところは「観光」に行くところではないと思います。

 そういうことは、薄々とわかっていたことですが、「観光」仕事をしている自分に大いなる矛盾を感じていまして、なんか、自分の「仕事」は間違っているんじゃないかという思いが日々強くなっております。

 お寺というところは本来は、ゾロゾロと騒がしいお子様達や、写真を撮るためだけに、「有名な場所にとりあえず来た」そして、「文句を言いたい」人達の来るところじゃない。
 救いを得る為に人が訪れる「信仰」の場所だと思うのです。

 最近わりと、滋賀県の山の中にあるような寺に行ったりもするのですが、滋賀県の寺はいいよ!
 観光地化されてないからね。

 来月は紅葉シーズンで人だらけの異常な状態の京都に行く機会が多くなりそうだけど、ますます京都を嫌いになってしまいそうだ。

 そんなわけで、最近ますます「出家」を考えるわたくし。いや、根性無しだから実際はできないけど、自分はどうなりたいのかと考えたときに、私は「西行」になりたいという結論に達したわけです。

 しかし、「西行」になりたくても、そうなれなかった高杉晋作が、自らを「東行」と称したように、私も「東行」にならざるを得ないのかなぁと思うと、なんかちょっとちょっとね。